Column
家づくりでできる熱中症対策!快適な住まいの暮らし
2025/6/11
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2025/6/11
地球温暖化の影響で、日本の夏は年々暑さが増しています。
特に近年は「35度以上の猛暑日」が当たり前となり、屋外だけでなく屋内での熱中症が増えているのが現状です。
高齢者や小さな子どもがいる家庭にとっては、命にも関わる問題。
そのため、家づくりの段階から「熱中症になりにくい家」を目指すことがとても大切になっています。
住宅会社のプロの視点から、家づくりでできる熱中症対策について、設計・断熱・通風・設備・素材選びなど、実践的なポイントをわかりやすくご紹介します。
熱中症=屋外というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実際には熱中症患者の約4割が自宅で発症しています。
つまり、「エアコンを我慢しなくても涼しい家」を設計できれば、熱中症リスクは大きく軽減できます。
南向きの家は採光には優れますが、夏は日射が入りすぎて室温上昇の原因にもなります。
夏の強い日差しを避けるには、軒(のき)や庇(ひさし)を適切な長さで設けることが効果的です。
また、東・西面の窓からの直射日光は、朝晩の暑さの原因になります。
西日対策として窓を小さめにする、または遮熱性のあるガラスを採用することも有効です。
吹き抜けや高窓を活用し、上下の温度差を利用した重力換気を促すと、熱気がこもりにくくなります。夏は熱が上に溜まりやすいため、天井近くに排熱用の窓をつけておくと自然な換気が可能です。
風は「入り口と出口」があって初めて流れます。1つの部屋に2つ以上の開口部を持たせて風の通り道をつくることが大切です。
例:南東に取り込んで北西へ抜けるように窓を配置
加えて、引き違い窓より縦すべり出し窓やすべり出し窓の方が、効率的に風を取り込むことができます。
断熱性能を高めると「冬に暖かい家」と考えがちですが、実は夏にも大きな効果があります。
断熱性能が高ければ、外気の暑さが室内に伝わりにくくなり、室内の温度上昇を抑えることができます。また、冷房効率が上がるため、エアコンに頼りすぎずに快適さを保つことが可能です。
2022年から新設された「断熱等性能等級6・7」は、ZEH基準を超える高性能です。外皮平均熱貫流率(UA値)で見ると、等級6では0.46W/㎡・K以下が求められます。
夏でも涼しく、光熱費も抑えられる家づくりには、この等級を目指すのがおすすめです。
エアコンはもちろん大切ですが、複数の設備を組み合わせて使用することで、より自然で健康的な暑さ対策が可能になります。
高気密住宅では、第1種換気システムの採用が主流です。給気と排気を機械で管理することで、夏の熱気や湿気を効率的に排出できます。
さらに、熱交換換気システムを使えば、外からの熱を室内に入れずに新鮮な空気を取り込むことも可能です。
通常のガラスに比べて、日射熱の遮蔽性能が高い遮熱ガラスやLow-Eガラスを採用することで、室内温度の上昇を防ぐことができます。特に、西日が強く当たる窓には積極的に使いたい素材です。
窓の外にゴーヤや朝顔などの植物でグリーンカーテンを作ることで、日差しを遮ると同時に、見た目にも涼しさを演出できます。さらに、植栽の蒸散作用で周囲の温度を下げる効果も期待できます。
屋根や外壁には遮熱塗料や明るい色の素材を使うことで、太陽光の反射率が高まり、建物への熱の侵入を軽減できます。屋根の色を変えるだけでも、室温に2〜3度の違いが出ることもあります。
特に熱中症のリスクが高いのは、高齢者・乳幼児・体力のない人です。
これらの配慮によって、家のどこにいても安全・快適な環境を保つことができます。
これからの家づくりは、「冬暖かい家」だけでなく、「夏も涼しく安全に過ごせる家」であることが非常に重要です。
家は「住む場所」であると同時に、「健康を守る空間」でもあります。熱中症対策を意識した家づくりは、快適で安心な暮らしを支えてくれる強い味方です。
ぜひ、これからの家づくりの参考にしてみてください。
Event
SKホームではこれから家を建てようとしている人、
リフォームしようとしている人に向けて様々なイベントを行っています。
このイベントは終了しました。
Days |
※その他日程はご相談ください。ご希望がございましたら、前日までにお電話にてご予約ください。 AM10:00~PM18:00 |
Place |
岡山県倉敷市林地区 |
Reserve |
完全予約制 |
Days |
9月14日(土)・9月15日(日) 10:00 - 17:00 |
Place |
岡山県倉敷市西富井 ※詳しい住所は予約後にお伝え致します。 |
Reserve |
完全予約制 |