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新築住宅のガーデニング失敗しないための設計と計画のコツ!

2025/6/24

新築住宅のガーデニング失敗しないための設計と計画のコツ!

「せっかくの新築だから、庭にもこだわりたい」「おしゃれな外観に映える植栽がほしい」「子どもと土いじりできる場所をつくりたい」

こうした理由から、新築時にガーデニングを始めたいと考える方はとても多いです。

しかしその一方で、「うまく育たなかった」「植えた後に邪魔になった」「雑草や害虫で後悔した」など、新築後のガーデニングで後悔するケースも少なくありません

住宅会社のプロの視点から、新築住宅でガーデニングを始める際に「失敗しないためのポイント」を、設計段階からの計画方法・植栽選び・メンテナンス・外構とのバランスなど多角的に解説します。


1. 新築こそ「庭はあとで」ではなく「設計と同時」がベスト!

まず大前提として、新築住宅のガーデニングは、家づくりと同時進行で考えることが成功の秘訣です。

なぜ設計段階からガーデニングを考えるべきなのか?

  • 建物と庭の動線(玄関〜駐車場〜勝手口〜ウッドデッキなど)をトータルで計画できる
  • 敷地全体の日当たり・風通し・目隠しの必要性が設計とリンクして見えてくる
  • 植栽や花壇に給水配管や照明、電源コンセントが必要な場合、建築中であれば対応しやすい
  • 外構・フェンス・門柱などとのデザイン統一がしやすい

「建て終わってから庭を考える」のではなく、「家と庭をセットで設計する」

これが失敗しない第一歩です。


2. 庭を「楽しむ場所」or「見せる場所」?まずは目的を明確に

庭は暮らしを豊かにしてくれますが、どう使いたいかによって設計は大きく変わります。

新築ガーデニングでよくある目的は次の4つです。

目的主な特徴・工夫すべき点
見せる庭(シンボルツリー・門まわり)外観とのバランス、四季感、ライトアップ
くつろぐ庭(テラス・ウッドデッキ)プライバシー確保、日陰の確保、動線
家族で遊ぶ庭(芝生・家庭菜園)子どもやペットが遊べる安全性、メンテナンス性
作る庭(ガーデニング・DIY花壇)土壌改良、雨水対策、収納スペース

新築時には、「すべてを詰め込みすぎない」ことが成功のポイントです。予算と手間を考慮しながら、用途を絞ってシンプルに始めると、後悔のない庭づくりになります。


3. 土地の条件を見極める|日当たり・風通し・排水

どんなに立派な植物を植えても、土地の環境に合っていなければうまく育ちません。

新築住宅のガーデニングでは、以下の3つの自然条件をしっかり把握しましょう。

① 日当たり

  • 南面:1日中日が当たり、草花や野菜に向く
  • 東面:朝日が当たりやすく、植物にも優しい
  • 西面:夏場の強い西日で乾燥しやすい(遮熱工夫が必要)
  • 北面:日陰に強い植物が必要

② 風通し

風通しが悪いと、害虫やカビが発生しやすくなります

特に塀や建物に囲まれた庭では、適切な植栽間隔や背の高い植物での風の通路づくりが重要です。

③ 排水

新築時は土地が締まりすぎていたり、重機の影響で水はけが悪くなっていることもあります。

必要に応じて、暗渠排水(あんきょはいすい)や砂利層の施工など、排水性の改善が必要です。


4. メンテナンスで後悔しないために|植栽・雑草対策のコツ

新築ガーデニングでありがちな後悔のひとつが「手入れの大変さ」です。

失敗しやすいポイント

  • シンボルツリーが大きくなりすぎて日陰になる
  • 花壇の雑草がすぐに繁殖
  • 水やりが大変、夏の枯れが多い
  • 害虫が発生して室内にも影響

対策のコツ:

  • 落葉樹ではなく常緑樹+低木・グランドカバーで管理を楽に
  • 雑草対策には防草シート+砂利 or 人工芝が効果的
  • 花壇はレンガや縁石で仕切りを作ると見た目も管理もしやすい
  • 自動散水システムや雨水タンクを設置すれば手間削減に

5. シンボルツリーは成長と景観を意識して選ぶ

「せっかくなら庭に1本、シンボルになる木を植えたい」という方は多いですが、選び方を間違えるとトラブルになります。

シンボルツリー選びのポイント:

  • 成長が遅く、剪定の頻度が少ない木を選ぶ(例:ソヨゴ、オリーブ、シマトネリコ※注意)
  • 常緑樹で1年中美観を保てる樹種が人気
  • 落ち葉の量、実が落ちる時期、虫のつきやすさも要確認
  • 建物から1.5〜2mは離して植栽する(根の広がりや湿気対策)

6. 家の外観・外構と調和させるデザインを意識

ガーデニングは家の“顔”ともいえる部分。家の外観やフェンス、玄関アプローチとのデザインの統一感が大切です。

デザイン例:

  • 和モダンの家 → 苔・竹・飛び石・坪庭
  • 北欧風の家 → 白樺やユーカリ、ナチュラルな花壇
  • 南欧風の家 → ラベンダーやオリーブ、テラコッタ鉢
  • シンプルモダン → 直線的な植栽・低木でグリーンアクセント

外構とガーデニングが調和していれば、住まい全体の完成度もグッと上がります。


7. ガーデニング計画に便利なチェックリスト

新築ガーデニングの計画時に、以下のようなチェックリストを使うと失敗が減ります。

✅ 家族で庭をどう使いたいか話し合った
✅ 日当たり・風通し・水はけを事前に確認
✅ メンテナンスにかけられる手間と時間を明確にした
✅ 予算と優先順位を整理
✅ 外構・動線・建物のデザインと調和している
✅ 建築段階で配管・電源・水栓の位置を調整
✅ 将来の成長・拡張を見越したスペースを確保


まとめ|ガーデニングは“家づくりの延長”として考えることが成功のカギ

新築住宅でのガーデニングは、「あとで考えよう」ではなく、設計と一体で考えるべき重要な要素です。

植えること、育てること、楽しむこと、そして日々のメンテナンスまで含めて“暮らしの質”が問われる場所になります。

  • 計画性のある配置
  • 土地と気候に合った植栽選び
  • メンテナンスのしやすさ
  • 住宅全体とのデザインの統一

この4つの視点を押さえながら、「見た目」も「機能」も両立した庭づくりを目指してみてください。


当社では、建物設計と連携した外構・ガーデニング計画のご提案も承っています。

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